2008年08月25日

東京都技 杉並支部

「歯科技工の海外委託」から見えてくるもの!

杉並支部  井上 浩


8月3日(日)午後2時から世田谷区役所分室「三茶しゃれなあど」で脇本征男氏が代表の「訴訟を起して歯科技工士を守る会」主催の「2008歯科技工士シンポジウムin世田谷」に3人で行ってきました。
主題は『何のための歯科技工士制度なのか?』そして副題が「患者さんの安心・安全な歯科技工物を考える」とし、百人以上の参加者で、内容の充実したシンポジウムでした。


私が支部長を任されていた6〜7年前、練馬支部を中心に都技西部ブロックが一丸となって声をあげ、弁護士を呼んで杉並の産業会館で勉強会を開催したことを思い出しました。

その後都技執行部に専門的に海外委託を止めさせるための「遵法・歯科技工の海外委託問題対策本部」を設置し、ある業者を警視庁に「刑事告発」したのですが、厚労省の正式見解がないと正式受理できないという報告は受けていました。

都技は予算が無い中、弁護士に契約金を支払い、不足分は会員、支部に献金を求め、西部ブロックの我が支部も積極的に会員に呼びかけ献金に協力してきました。

それは、この「海外委託は違法である」という脇本氏たちの強い信念と、国民の口腔の安心・安全を守るための歯科技工士法を遵守するという主張を信じて疑わなかったからに他なりません。

 脇本氏も言っています。「こういう業界の基本にもかかわる制度的問題は日技を中心とした技工士会がやるべきだ」と、「会員はそのために会費を払っているのだから」とも。
しかし日技はやらない。このような問題は各都道府県技でやってくれと言う事だそうです。

そして都技は、日技と相談しながら「対策本部」まで作ったのに、あの厚労省からの「17年通達」が発出された途端に腰が引け、会員の意思として代議員会で決めた重大なことを、理事会だけで対策本部を解散し、弁護士は解雇するという理解し難い行動に出たのです。
今回も、シンポの案内は出されたそうですが、日技、都技の役員は一人も見えていませんでした。

これは是非皆さんにお伝えしておかなければなりません。あの業者にお墨付きを与えたといわれる「17年通達」を、厚労省が出すにあたって、「一部修正と、差し止めも視野に」事前に日技と文書のやり取りが行なわれていたという事実です。都技の「対策本部」には何の連絡もなく、独自に折衝した結果でした。日技の全歯科技工士に対する重大責任だと思います。
全歯科技工士にとってはとんでもないことですが、この経緯では日技は何も言えない訳です。


平成19年6月22日、脇本氏以下80名の歯科技工士が原告となり、国を相手方とし東京地方裁判所民事部に対し、歯科技工士の地位保全と、行政の不作為に対する損害賠償等を求めて訴訟を提起し正式に受理され、約一年かけて6回の口頭弁論も無事終了し、平成20年6月20日をもって結審しました。判決は、9月26日(金)午後1時15分、東京地方裁判所606法廷で言い渡されることになっております。いずれの判決でも原告団は最後まで戦う決意を表明しました。この訴訟で歯科技工のみならず歯科医療の多面にわたり問題が見えてきております。
今回のシンポジウムで、もうひとつ技工士会では教えてくれない大切なことがありました。

それは、全国保団連の副会長であり歯科代表の宇佐美宏先生から、厚労省は「技工助手制度と保険診療からの補綴はずし」を考えていると聞かされました。事実だとすると、日技は知っている?。
結局、厚労省(国)の医療費抑制政策は、全く私たち歯科技工士にとって恐ろしい事ばかりです。
 私たちは、あまりにも日ごろの仕事にかまけて、業としての自分の置かれている環境や基本的問題に対して、他人事として無関心すぎました。今回は本当に勉強させられました。
脇本氏らを中心に6〜7年も前から始まったこの考え方、運動は、私たち歯科技工士のためにあきらめないで戦い続けてきたのです。私もできることを微力ながら協力したいと考えました。
                                    以上
posted by 管理人 at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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