歯科技工の海外委託問題訴訟原告各位に告げる!!
暑中お見舞い申し上げます。
ようやく梅雨も明け、お元気にお過ごしのことと存じます。
いよいよ8月3日のシンポジウムも2週間先と迫りました。
おかげさまで去る6月20日で結審し、判決の言い渡しは9月26日と決定しました。
各回法廷における口頭弁論もつつがなく終了し、原告の意図する主張も怠りなく裁判所に伝えられたと自負しております。
今日まで恣意的にはいろいろ取りざたされ、確証が得られなかった歯科技工士の身分、権利らについて、被告としての国の「歯科技工士観」が、初めて文章ではっきりと示されたことは、歴史的事実であります。
しかし、それが現行法解釈からして国の主張が認められるのか、原告の主張が認められるのかは、今のところ神のみぞ知るといった感じです。
私は、あくまでも行政の 「舞文弄法」(ぶぶんろうほう)であると固く信じております。
この意味は 行政が「自分勝手な解釈で、法律を濫用すること」であります。
ここまで無事にたどり着けたのも、皆さん方それぞれの様々なご支援と、川上詩朗弁護士を代表とする弁護団の昼夜を問わぬ法廷支援活動のたま物と、心から深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
8月3日はパネラーとして前朝日新聞編集委員・田辺功先生(最初にこの件を一般紙に記事として取り上げてくれた方)現在はフリージャーナリストでと、もう一方は「大臣告示」の件よりつながりがあり、お世話になっておりましたが、一昨年倒れられ、懸命なリハビリで片言を話せるところまでに回復された衆議院議員・金田誠一先生にお願いいたしました。同時通訳で秘書の方にも登壇していただきます。
このような形でも是非協力したいという先生の厚意と熱意に満腔の敬意と感謝を申し上げたい。
加えて、もちろん川上弁護士と私もがんばります。
結審はされましたが、法廷外活動もひとつの戦いの手段としては欠かせないことであります。
デモであるとか集会のアピール等目にされたことがあると思います。
支援者名簿にご記入いただく活動も大切なことです。
まだ続行致しますが、当日までの分を一応集計致します。
用紙はコピーして今からでも拍車をかけ、ご持参ください。
もちろん、資金カンパも忘れてはならない活動の手段です。
こちらも続けてお願いいたします。
長崎県技では技工所協会と共催で、7月26日20名ほど街頭に出て市民に対し、支援者名簿記入と、カンパのお願いの「支援活動」されるそうです。
この猛暑の中「感謝」の言葉以外、言葉が見つかりません。
「私なんか」、という人が、「私にでも」 に変わられるときの業界、社会は必ずや改革を遂げられるものと、固く信じます。
この訴訟を提起して以来、予想外の反響が派生し、この件はものかわ、歯科医療全体の問題として議論が巻き起こっております。
この機会に、真の「歯科技工士制度」の構築ができたら、この訴訟の意義は大きく、国民にとって最高のプレゼントになるものと確信しております。
このように、自分の業(界)に責任をもって国民に寄与することこそが、行政法にうたわれている職業人の責務なのです。
国民は、当然のこととして何も教えられていないのですから。
歯科医療人、歯科医療従事者のプライドとは、自覚とは、それは不正、違法には縁のない「医療」というかけがえのない国民の生命、口腔に寄与する業に、非営利を旨に自己犠牲を強いて飛び込んでいるのだという、人間そのものの生き様ではないだろうか。
そういう姿勢、態度が現状ではあまりにもないから、行政になめられるというより、行政とて国民の一部でもある訳で、食い違いが出てくるのも当然だと思います。
すべて同じ人間のやっていることなのです。まず、自らの態度。
姿勢。倫理観。それらを淘汰し、自省(自制)の念のないところに改革前進などは決してあり得ないと考えます。
8月3日は、裁判報告は勿論でありますが、願わくば歯科技工士の将来に夢と希望と真実の声が花開き、歯科技工士になって良かった、歯科技工士になりたい、子供も歯科技工士にしたい、と願う人たちであふれることを期待します。
猛暑が続く昨今、ご自愛のほどを切に祈ります。
当日、お元気で会場でお会いしましょう。
お一人でもお誘いの上ご来場お待ちしております。
2008・7・20
原告代表 脇本 征男